オンラインショップは、形ある製品だけを取り扱うことに特化する必要はありません。
オーディオファイル、電子書籍、PDF、ビデオチュートリアル、ゲーム、ストックフォトなどのデジタル製品を販売するビジネスについて、チャンスを逃している可能性もあります。
デジタル製品の販売については、形ある製品と同様の感覚で販売に取り組めそうですが、全く同じ考え方で対応することはできません。
実際には、慎重な取り扱いが必要であり、これまでの物販では考慮する必要がなかった別の事柄(例えばライセンスキーの管理など)などに注意を払う必要があります。
デジタルまたはダウンロード可能な製品を販売している、または販売を開始している場合、いくつかの特定のガイドラインに従うことで、顧客は購入に満足することができます。
また、より多くの買い物客を有料の顧客に変え、さらには検索からの見込み客を引き寄せ、ショッピング体験を促すマーケティングにも役立ちます。
WooCommerceを使用してより強力なデジタルストアを作成するのに役立つ、いくつかのヒントを見てみましょう。
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「ダウンロード可能」を必ず選択してください
デジタル製品を販売する場合、送料、課税区分、その他の不要で複雑なルールを適用せずに、商品登録することが難しい場合があります。
WooCommerceでは幸いなことに、1つのボックスにチェックを入れると、不要な設定をすべて削除できます。
WooCommerceで新製品を作成するときは、必ず商品データーを[基本的な商品]を選択し[一般]タブの[ダウンロード可能]のチェックボックスにチェックを入れてください。
これにより、製品タイプがダウンロード可能なものに変更され、新しいオプションを追加するときに不要なオプションが削除されます。

さらに以下の項目の設定が可能になります。

- ダウンロード可能なファイル・・ファイル選択と名前入力後に追加ボタン。
- ダウンロード制限・・再ダウンロード回数を入力。無制限のときは空欄。
- ダウンロード有効期限・・有効期限を設ける場合は日付を入力。
これらのオプションは必要に応じて設定します。
設定後は「公開」または「更新」ボタンを押すことを忘れないようにしましょう。
またダウンロード版を、既存商品のバリエーションとして追加することも、WooCommerceなら対応可能です。
商品設定の際に「バリエーションのある商品」を選択して、必要事項を入力するだけです。

製品に適したスキーマを導入してください
デジタル製品が検索エンジンにどのように表示されるか、および潜在的に興味のある買い物客にどれだけ購買意欲を促すか、影響を与える可能性がある1つの要因として、スキーママークアップがあります。
スキーマは、ページに含まれるものを示すために使用される構造化データマークアップです。
適切なスキーマを設定すると、検索結果にプレビューが表示され、買い物客に重要な情報を見せることができます。
たとえば、オンラインストアの商品が検索結果にヒットすると、評価、価格、在庫状況などが一目でわかるようになります。

古いバージョンのWooCommerceでは、ダウンロード可能な製品をセットアップするときに選択できる、3つのスキーマオプションがありました。
- 標準品
- アプリケーション/ソフトウェアおよび
- 音楽
これらのスキーマの1つを選択すると、ダウンロード可能なアイテムが検索結果に表示される方法が自動的に変更されていたのです。

このマークアップを追加すると、クリック数を増やし、売り上げの増加が期待できました。
また、買い物客がページに到達する前に、何を売っているのかをよく知ることができるため、成約率の向上にも役立ちます。
非常にメリットがあるマークアップです。
しかし、現時点でのwooCommerceでは、上記のようなダウンロードタイプの選択が無くなっており、プラグインなどでサポートするしかありません。

最新バージョンでのWooCommerceでのスキーママークアップは、プラグインの利用をおすすめします。
例えば、Schema – All In One Schema Rich Snippets などです。
スクリーンショット、ビデオクリップ、またはサンプルをいくつか追加します
あなたが販売している製品が形あるものである場合、それをオンラインで表現するのは簡単です。
写真を何枚か撮れば、準備は完了です。
しかし、ダウンロード可能な商品では、顧客がその「購入」ボタンをクリックしたときに受け取るものを伝える写真を、撮ることはできません。
したがって、通常はある種のサンプルを共有することにより、より明確な方法で製品の価値を伝える必要があります。

買い物客に鑑賞してもらうために予告編が必要になるでしょう。
これらが有効になるかもしれません。
- 短いオーディオまたはビデオクリップのアップロード
- スクリーンショットをいくつか追加する
- 画像に透かしを入れる
- 最初の数ページ、ファイル等を与える
買い物客はデジタル製品を実際の製品と同じように見たり、触れたり、体験したりすることができないため、代わりに見たり聞いたり、試してみたりする何かを与えるのは得策です。
これらのサンプルは、他の製品ページとイメージの違いを埋めるのにも役立ちます。
たとえば、スクリーンショットは製品を見える化することができ、オーディオクリップは作品の一部を表すことができます。
コピーライティングを魅力的にする
他の製品とのイメージの差を埋める方法として、スクリーンショットやサンプルを使用しても、買い物客は依然としてデジタル商品の購入に慎重であることがわかるかもしれません。
これは、多くの買い物客が製品の写真に大きく依存しているためです。
この視覚的表現だけによる不安を克服し、販売しているものは購入する価値があることを訪問者に納得させる方法としては、コピーライティングが最適です。
強力で説得力のあるコピーライティングは、特に前述したサンプルと組み合わせると、見込みの買い物客に行動を起こすような訴求ができます。
では、どのようなコピーライティングが魅力的なのでしょうか?
理想的なデジタル製品のコピーライティングでは、以下が含まれている必要があります。
- 製品とその用途の詳細な説明
- 購入時に顧客が受け取るもの(ファイルや特典の数など)
- どのようにしてファイルを受信するか(即時ダウンロード、電子メール、またはその両方など)
- 製品がどう利益をもたらすか、または生活の質を改善するか。ユーザーは製品購入後の自分の体験を想像するものです。
- 行動を促すフレーズ
特に最後から2番目の項目が重要です。
本当に説得力のあるデジタル製品の説明は、製品がどのように必要であるか、購入者の生活をどのように変えるかについて書くことがおすすめです。
これらを実践し、「内容を見ることができない」という顧客の買わない理由を無くしましょう。
ダウンロード設定を確認し、必要に応じて調整します
私たちがブログで頻繁に使用したフレーズは、「店舗ごとに違います」でした。
顧客が、どのような情報を知りたいと考え、何を期待しているのか、各店舗がマーケティングをもとに調整することの重要性を説いているからです。
同じことは、ご想像のとおり、デジタル商品のある店舗にも当てはまります。
それぞれ店舗の顧客事情も異なります。
そのため、デジタル商品に適用するルールも異なるはずです。
販売する製品と、ダウンロード可能な製品の設定を変更する場合に、顧客に最適と思われるものについて慎重に検討してください。
例えば、
- ビデオゲームのコピーを販売している場合
ダウンロード制限を顧客ごとに1つ、有効期限を設定して、顧客が複数のコピーを取得して配布できないようにすることをお勧めします。 - ビジネスオーナー向けに電子書籍を販売している場合
ダウンロード制限をもう緩和して、顧客が戻ってきて後日再度ダウンロードできるようにすることができます。 - ストックフォトを販売している場合
有効期限はないかもしれませんが、ダウンロード制限があるかもしれません。またはその逆もあります。

ファイルを追加した後、ダウンロード設定を必ず変更してください。
また、 購入後の顧客の発言にも注意してください。
1回のダウンロードまたは24時間の有効期限が機能しないというフィードバックが常に得られる場合は、おそらく変更の検討時期です。
形ある製品とデジタル製品の両方を販売する際に考慮すべきこととは
最後に、形ある製品とデジタル製品の両方を、買い物客に提供する可能性がある際に、考慮すべきことについて少し考えてみましょう。

WooCommerceにはこれを実現するオプションがあります。
気をつけなければならないことが1つあります。
同じ製品の現物バージョンとダウンロードバージョンを販売する場合、2つの異なるSKUを設定する必要はありません。
次のようにダウンロード可能なデジタル製品をバリエーションとして作成できます。

これにより、特定のオプションやタイトルを検索したときに1つの結果しか得られず、他の種類のバリエーションと同じように好みのフォーマットを選択するだけでよいので、顧客はシンプルで一貫したショッピング体験を得ることができます(色、サイズなど)。
チェックアウト時にデジタル商品と現物の商品を組み合わせる場合、WooCommerceなら実現できます。
顧客は出荷された製品に関する電子メールを受信し、デジタル製品は、即座に提供されるか電子メールで送信されるかに関係なく、指定したとおりに処理を進めます。
デジタル製品はいくつかの最適化でさらに進化できます
WooCommerceは、さまざまなタイプの製品を販売することを可能にします。
これにはダウンロード可能なデジタル製品も含まれます。
いくつかの重要な最適化と最良の設定に従えば、店舗内のデジタル製品を、現物のアイテムと同様、あるいはそれ以上に販売することも可能です。
例えば、デジタル製品を月額制のサブスクリプションサービスとして提供する場合でも、WooCommerceなら、こちらプラグイン導入ですぐにでもスタート可能です。
WooCommerce × サブスク × ダウンロードコンテンツ提供のアドオン
以上、デジタル製品を販売するためのヒントになります。
デジタル製品の販売について質問はありますか?
PDF、ストックフォト、サウンドクリップ、その他のジデタル製品販売のヒントやテクニックなどの情報提供はありますか?
皆さんからのコメントお待ちしております!
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